澄川の自然

札幌市南区にある本拠地「澄川の森」を中心に、市内清田区にある「有明の森」や出張作業で伺う支笏湖周辺の森、そこで出合った四季折々の山野の花々やさまざまな木花などを、年4回のシリーズでご紹介して行きます。

ミズキ(ミズキ科・ミズキ属)

春先、この木を切ったり、折ったり、樹皮を傷つけたりすると樹液が沢山出てきます。それでミズキと名付けられました。
アイヌ民族が鮭を捕るとき、その頭を叩いて殺す棒にミズキを使ったのは、ミズキがヤナギより格上の扱いだったからのようです。

シウリザクラ(バラ科・サクラ属)

この木の名をアイヌ語でシウリといい、この名が付きました。北海道に多い木で、土地の肥沃な所に生えます。
花は穂状で白い小さな花を沢山付け、普通の桜と少し趣きが異なります。

アズキナシ(バラ科・ナナカマド属)

ナナカマドの花をじっくり見たことがなかったのですが、アズキナシの花とそっくりでびっくりです。
名の由来は果実の色と形が小豆に似ていて、皮目が梨に似ていることからとされています。

ハリギリ(ウコギ科・ハリギリ属)

ハリギリの名は葉の大きいのを桐に見立て、枝に針があるのでこの名が付いたとされています。
新芽は山菜として食べられますが、同じ仲間のタラの芽より少しアクが強いです。
秋に葉っぱが落ちても、黒く熟した実が雪が降る頃まで枝に残っています。