酒井和彦の森の学校 2019春
シリーズ 教室で学んで欲しいこと
この森林教室は4回に分けて行いますが、これから入会を考えている方や会員の方にも一緒に考えていただきたいです。
第1回:まず何かボランティアをやってみる
私の場合は、近くの人が介護のボランティアを始めたのを見たのがきっかけでした。
ワールドカップのスポーツイベントボランティアや子供サミットのボランティアなどをしましたが、いずれも短期的なもので、満足感はありましたが日雇い的な感触でした。
町内の役員のお誘いは「足が抜けなくなる」と聞いていたので、未だに逃げています。
JICAのシニアボランティアは2年行きました。この会にも4人ほどOBがおられます。個人的にはお勧めですが、基本は日本の国が発展途上の国に対して行うボランティアで、私たちは技術要員的な役割です。私は未だに教え子とFacebookで付き合いを楽しんでいます。
日本もようやくボランティアが定着してきたと言われてますが、私はそう感じません。確かに行政とか経済界の人たちはそう思うかもしれませんし、助成金が得やすくなったとは思います。しかし一般市民の感触は違います。特に各ボランティア団体の高齢化は深刻なんです。
何と言っても「人・金・安全」は森林ボランティア基本の三本柱なのですから。
さてどんなボランティアをするか考える時に、先ずは手近にあるボランティアをやってみることを私はお勧めします。
自分の入社したい会社を選ぶ時には給料が大きな要因ですが、このボランティア活動に対価はありません。ですから自分の達成感と一緒に活動する仲間とのコミュニケーションが大事になります。
ただ、環境ボランティアや森林ボランティアを選ぶ場合、実践する団体か啓蒙啓発提言をする団体かは調べて選ぶ必要があります。
自分の職歴や得意分野はむしろ遠慮せずに、まっさらな自分を出して活動する人が、仲間に受け入れられるように見えます。
例えば当協会でも、前職はあらゆる職種の人たちが、森林の作業の経験なしに、木を植えたり伐ったりの活動をしています。