酒井和彦の森の学校 2019秋

この森林教室は4回に分けて行いますが、これから入会を考えている方や会員の方にも一緒に考えていただきたいです。

第1回:まず何かボランティアをやってみる
第2回:自分の健康 人間の多様性
第3回:葉っぱの機能
第4回:冬芽の話

第3回:葉っぱの機能

葉っぱの表はツルツルして光を受け易くなっていて緑色をしている事、裏はザラザラしていて、見えないけど小さな口が沢山あり、きれいな空気を出してくれることを森林教室で話します。
私は子供の頃田舎だったせいか先生のせいか、葉っぱは二酸化炭素が分解され酸素が出ると習った記憶なのです。
ごく最近になって、出てくる酸素は水由来のものと知り山の空気がおいしく感じられます。
高校生以上の子供のいるときは、スマホでカルビン回路と検索してもらうのが手っ取り早い。

気孔は表にはないのかと意地の悪い質問が出ます。
その時はじゃー長ネギの葉は丸いけどあれは表か裏か聞いて話題を変えます。

インタープリターは、子供たちに正しい知識を持ってもらうのが目的でなく森林の事、葉っぱのことに関心を持つようにするのが役目です。

母親同伴の時は長ネギの話は結構受けます。

子供たちと歩く秋の山は特に気持ちがいいです。

森のめぐみのクリ、コクワ、ブドウを頂いて葉っぱに感謝です。広葉樹の葉っぱは赤色、黄色、茶色の3色しかない事、そして葉っぱは死んで光合成の工場はまた来年新工場ができることを話します。
ここで最後に絵本の「葉っぱのフレディ -いのちの旅-」を読むことを勧めます。秋になると葉っぱは死んでしまうストーリーです。
小学2年生の教室でこの話をしたらほとんどの子供は犬など動物で死を知っており問題ありません。
春になって木々が水を上げるころには、リーッタ・ヤロネンの「木の音を聞く」を勧めますが、親子森林教室のある母親は、私の話はレーチェル・カーソン「センス・オブ・ワンダー」のようだとほめられたことがあります。

尚私の話は、鷲谷いずみ先生の「葉っぱの不思議な力」を原典としています。

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