森ボラ協会員は、森でどんな活動をしているでしょうか?
「育林活動」「生態系保全活動」「環境教育活動」など、基本理念としてはなかなか肩肘を張った言葉を並べていますが、実はふだんは、結構ゆるゆると「森林ライフ」を楽しんでいます。
ちょっとだけ、季節ごとの内容をご紹介してみましょう。
春(4~6月)
いよいよ新緑の芽吹く頃。気温も上がり、本当に爽やかな活動シーズンの始まりです。
- 作業道や苗畑、ホダ場などの整備をします。(オマケに春の山菜も採れます)
- キノコのホダ木を作ってキノコの菌を打ち込みます。
- 水質検査(森を流れる「右精進川」の水質と水生生物の調査です)
- 春の清掃活動(森の周辺に投棄されたゴミを回収します)
夏(7~9月)
野外活動にはちょっぴり過酷な、暑い季節がやって来ます。でもご安心ください。よほど暑い日には、午前のみで活動終了となります。
- 作業道周辺や、植樹した稚樹の周りの草刈りをします。
- 動物の食害から苗木を守るための網の設置や補修をします。
- 整理伐材を使って、炭焼きをします。(有志はテント泊で見守り、キャンプ会のようにして楽しんでいます)
- ホダ木の本伏せ(キノコが出やすくするためにホダ場に移動します)
秋(10~12月)
秋は紅葉の季節。木々の梢の上に青空が高く広がり、最高に気持ちのいい活動が待っています。
- 毎年10月に野幌で植樹祭を行っています。
- 秋の清掃活動
- 樹木調査(樹木の生長=高さや太さ、本数などを調べます)
- 整理伐選木(冬に伐採する木を選びます)
- 森のキノコやコクワの実が採れます。
冬(1月~3月)
冬はもちろん雪の中、時にマイナス気温の中での活動ですが、動いていると汗ばむほど。12月~3月の間は、お昼(13:00)で終了となります。
- 整理伐(他の木の成長を阻害するような木を伐ります)
- 観察会(スノーシューを履いて森の中をぐるーっと一周します)
- 集材(山で伐った木を運びやすいように作業道まで運びます)
- 樹液採取(カエデやシラカンバの樹液を採取します)
- 冬季セミナー(さまざまなテーマでの勉強会)を実施します。
そのほかの活動
各シーズンの活動は、あらかじめ決めたミッションに全員で取り組むのが基本ですが、それぞれの興味・関心に応じた分科会的な取り組みとして、「グループ活動制度」を取り入れています。
これまでに例えば、「四季折々の自然観察」「苗畑や樹木園の整備」「ホダ場の整備とキノコづくり」「炭焼き」「伐倒技術の研修」などのグループ活動が行われています。
このほかにも、森でこんなことをしてみたい、こんなことに興味があるんだけど、などのご要望がありましたら、ぜひ発案してみてください。
例えば…
- 森の中を歩いて希少植物や、動物、昆虫の観察や写真を撮る
- きれいな葉っぱを集めてリースやスワッグを作る
- 森の木の実や枝を使ってクラフトや巣箱を作る
- 木登りやツリークライミングもどきに挑戦
- スノーシューを履いて冬の森の中をトレッキング
等々、いろいろな楽しみ方があると思います。
協会の活動日に行うこと、単独行動はしないこと、などいくつかルールはありますが、その中で仲間と一緒に動いたり、自分の興味を追求したりすることで、あなたの森林ライフがいっそう広がることでしょう。