トドマツ(椴松) マツ科・モミ属

道内人工林面積の約半分を占める造林樹種。当協会でも支笏湖の台風被害跡地に約3.4万本の植樹をしてきましたが、その1/3ほどはトドマツでした。

澄川の活動地駐車場に入る左側、道路沿いに10本位トドマツとカラマツが混ざって並んでいます。

冬場の活動として今年はD-2地区の整理伐を行いました。澄川の森は、戦後開拓の時にカラマツが植えられました。針葉樹はこれだけと思っていたのですが、D-2地区の尾根の一番高い所に1本だけ広葉樹に混ざってトドマツが生えています。10年生位でしようか。どうしてここにトドマツが一本だけ、という謎が生まれました。酒井さんが言う仮説があります。活動地前の道路は市道澄川・厚別・滝野連絡線といい、意外と交通量が多く、特に雪捨てのダンプ、自衛隊車輛等々が走ります。トドマツの落ちた種が、雪捨てトラックの荷台から風にあおられて舞い上がり、D-2地区まで届いたか、動物が運んだかです。

トドマツの球果は枝に上向きに付き、熟しても落ちにくく、落ちる時は軸だけ残してバラバラになり風に飛ばされます。そのためにトドマツの松ボックリは地上ではあまり見られません。