ヤドリギ(宿生木) ヤドリギ科
樹上生活をする半寄生の常緑広葉樹、雌雄異株。さまざまな落葉広葉樹に寄生して、宿主が葉を落とすと緑色の円い姿を現します。
ヤドリギの種子はとても粘り気のある果肉で、鳥に食べられても消化されず種子と一緒に排出され、木の枝などに付着します。
澄川の森では東側、道路沿いの高木に多数見られます。
4月頃クリーム色の小さな花が咲くのですが目立ちません。果実は葉が落ちる頃に熟します。果実の黄色のものをヤドリギ、赤いものをアカミヤドリギといって札幌では分布域があるようです。
ヤドリギは、もみじ台から野幌、大麻辺り。アカミヤドリギは真駒内流域など南西部に多い様です。私達の澄川の森では、駐車場の左向いのハルニレの木に寄生しているのはアカミヤドリギ、広場に向かう坂道の左にあるドロノキに寄生しているのはヤドリギです。澄川は分布域の交差点に当るのではないでしょうか。
ヨーロッパでは、この木を「神の住む家」と言うことで、神聖な植物とみられ、クリスマスの装飾品として使われています。
※参考文献:・モクイク樹木図鑑「大きな木の小さな物語」 ・おもしろい木の話